2006年06月22日

古本屋の経営を趣味にした男

先日、朝のとくダネで見た、週末企業の特集で紹介されていた
古本 元我堂(がんがどう)さんの記事を見つけたのでぺた。

昼はIT企業に勤めながら週末だけ古本屋を営業していたが、常連のお客さんが「自分が店長をするから平日もオープンさせよう!」と言ってきて日替わり店長という形で運営されているそうです。

実際は、お店の売り上げは赤字なので本当に趣味の世界なんだそうです。

仕事をしながら、自分の好きな事をする。

すごく羨ましいなぁ〜と思います。
自分で経営者になってみて、「社長はスゴイ」と実感。

今の会社は、大学を卒業して入社してから10年目になります。立ち上げメンバーの一人として関わったネット関連の事業部が新会社になって、現在はマーケティングの責任者として、毎日取締役の方々と一緒に仕事してます。もちろん仕事はハードだけど、自分としては楽しく自由にやってたいですね。傍目にはべらぼうに忙しそうに見えたって、余裕がもてるかどうかって内面的なものでしょ。『元我堂』の存在は、僕にとって気持ちの余裕を生み出す「幅」になってくれている気がします。

元我堂(がんがどう)
本業での収入は、ちょっと多めに800万円くらいって書いておいてください(笑)。ほんとはそんなにいってないかなぁ。あまりお金に興味ないんですよ。どちらかというと、この『元我堂』にいるような「時間」が好きなので。でも、もちろん仕事は頑張ってますよ。それなりに責任ある立場だし。仕事場での自由度って、自分で高めていけるものですよね。ミスしたり成果が出ないと言いたいことも言えなくなるけど。だから、上司をはじめとする周囲の人といい関係でいられるように努力するし、結果を出して、みんなでニコニコしていられるように頑張るんです。

『元我堂』を続けていくためにも、平日の本業で稼がなきゃいけないんです。実は、会社の規則では「副業禁止」だったらしいんです。でも、僕は夏祭りの夜に即決で店を手に入れて事後報告。辞めさせるわけにもいかず、黙認したまま今日に至るって感じです。会社の役員や同僚も、僕が『元我堂』をやってることは知ってます。そもそも、店は赤字だし、僕にとっては副業というより趣味に近い感覚なんですけどね。

毎月5万もかかる趣味って贅沢だけど『元我堂』はやってよかったと思っています。先日、ある店長がお客さんと結婚したんです。ここで出会って、近くの神社で結婚式をして、店の前で記念撮影やりました。うれしかったですね。僕の彼女も、もともと店のお客さんだし。そういう「フリンジベネフィット」というんですか(笑)、お金じゃ買えない大きなモノが手に入ったという実感があるんです。

本業に役立つ教えも『元我堂』から授かりました。僕は、すごくダメダメではあるけどこの店の経営者でしょ。無給でやってくれてる店長たちとコミュニケーションをとって店を運営していくだけでもこんなに大変なのに、給料払って何十人、何百人を動かす社長ってスゴイって思ったりして。会社では誰かと相談しながら物事を決めていくことがほとんどですが、『元我堂』は白紙に絵を描くように自分で決めなきゃいけない。その怖さと楽しさも知りました。今、店内は禁煙になってるんです。以前は面白そうなお客さんが来ると「一緒に飲もうよ」と誘って、小上がりで煙草吸いながら酒飲んでたんですけどね。店長たちに「本が傷むからやめてくれ」って言われちゃった。あ〜、社長ってきっとこういう寂しさを味わってんだなぁってわかりました、ははは。
元我堂(がんがどう)
街を歩いていても、すれ違う人は自分の店のお客さんになってくれるかも知れないから、自然と「感謝」の気持ちみたいなものを抱けるようになりました。会社では年間20億円程度の予算を動かす立場にありますけど、店では100円の文庫本を買ってくれた人に、心から「ありがとうございます」って言えるんです。自分にとっても新鮮だったし、バランス感覚を保つ上で役立っていると感じています。

今年の8月で『元我堂』は丸3年。クルマで言うと「車検」の時期ですね。続けるかどうかはまだ考えてません。だって「始める時に3年経ったら考えようって決めたもん」って、自分に逃げ道与えたりしてね。もちろん『元我堂』がもっと儲かる店にするアイデアや方法はいくつもあると知ってます。でも、今の僕には本業と両立しながら『元我堂』を儲かる店にするパワーがないんです。

ひょっとすると、儲けようとすることで何かを失ってしまうかも、と畏れているのかもしれません。『元我堂』は金儲けのための場所じゃない。雇用じゃなく「約束」を交わして店長をやってくれている仲間。店に来てくれるお客さん。もちろん僕自身にとって、お金には替えられない大切な場所なんですよね。

→ [月刊チャージャー] 今月の充填テーマ No.1

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